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オンライン遺伝カウンセリングルームジーヌ代表。認定遺伝カウンセラーと生殖医療相談士、両方の資格を持つカウンセラーです。長年不妊治療クリニックで遺伝カウンセラーとして多くの患者様の相談をお受けしました。現在は、不妊治療患者さんのためのオンラインカウンセリングルームジーヌを主宰しています。特に、PGT-A・PGT-SR検査に関しては、日本産科婦人科学会の認定制度の発足以前より、PGTを希望されるカップル(ご夫妻)延べ5,000組、10,000名にカウンセリング、さらに、PGTの結果として検出されるモザイク胚の移植についての相談も1000件以上受け、多くの健康なお子さんの誕生のお手伝いをさせていただいております。

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2026/08/16

Q40. 精子の状態が非常に悪いと診断されました。遺伝学的な検査を受けるべきでしょうか?

 精子の数が極端に少ない原因として男性の染色体に変異がある場合があります。また、Y染色体に存在する精子形成にかかわる領域に微細欠失がある場合があります。染色体の情報に応じて治療の選択肢が変わりますので、検査を受けることをお勧めします。

Q39. 高齢出産の問題とはどのようなものなのでしょうか?

人類は進化の過程で25歳から35歳が女性の妊娠適齢期であると作られてきました。

最近の社会の情勢、女性の生き方に大きな変化があり、35歳以上の女性が出産を希望することが多くなっています。

しかし、女性の体は急には変わりません、35歳を超えると困難な状況が起こる可能性は高まります。

妊娠は体には大きなストレスがかかります。
例えば妊娠中は通常の1.5倍の血液が体の中を流れます。
年齢が上がるとこのような変化に順応しにくくなり、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病、それが原因で早産、大量出血、帝王切開、出産時の死亡、赤ちゃんが病気をもつ確率の上昇など様々な影響が現れます。

また、女性の年齢が上がると染色体の数的異常を持つ赤ちゃんを妊娠する可能性が上がり、妊娠後の出生前検査を受けるかどうか、妊娠継続をするのかどうかなど心理的な葛藤も多くなります。

子育ての負担も高齢になるとより大きく感じるようになるかと思います。

Q38. 流産を繰り返ました。流産を避ける方法はありますか?

妊娠後流産をする確率は15%ですので、流産することはあまり珍しいことではありません。多くの場合は赤ちゃんに偶然起きた問題が原因です。繰り返される可能性は低いです。

流産を繰り返す場合、母体側あるいは赤ちゃん側の何らかの要因が関係している可能性もあります。不育症の検査を受けてみることをお勧めします。何らかの要因が見つかりましたらその治療を受けながら妊娠することで無事出産を迎えることができる可能性が上がります。

原因不明の場合、女性の年齢が上がると増加する赤ちゃんの染色体の数的異常が関わっている可能性もあります。体外受精を受ける場合には2回以上の流産は日本産科婦人科学会の基準を満たしPGT-Aの対象となりますので、PGT-Aで染色体の数的異常のない胚を選んで移植すれば流産の可能性を下げることはできます。

Q37. 卵子凍結をすれば将来子供を持てる可能性が上がるのでしょうか?

 以前は何らかの病気、病気の治療が原因で将来の出産が難しくなる恐れがある場合に、卵子凍結をしておくことで将来の出産の可能性を残すという医療目的で行われていました。

医療目的卵子凍結は、「妊娠の可能性がゼロになるのをゼロではなくせる」という意味でメリットははっきりしています。

最近行われるようになった、健康な女性が自然の加齢により妊娠することが難しくなるのに備えて行う卵子凍結を社会的卵子凍結といいます。

卵子凍結をしておけば将来出産できる可能性につながるのかといえば、必ずしもそうではありません。

海外の報告では36歳未満で20個の卵子を凍結した場合70%の人が出産できる可能性が有りますが、36歳以上になると20個以上いくつ凍結しても40%の人しか出産できません。

凍結する年齢、個人の体質など様々要因が複雑にかかわってきます。そもそも20個卵子が凍結できるのかという事にも個人差があります。

海外では凍結した卵子の9割以上は使われていないという報告もあります。

今は子供を持てないが、卵子を凍結しておけば安心、将来条件が整った時出産できる可能性は大きいと期待する方は多いかもしれませんが、今のところそれを証明するデータはありません。

Q36. 親族に障がいを持つ人が複数います。私の子も障がいを持つ可能性が高いのでしょうか?

 障がいの状況、原因は多種多様です。同じように見えていてもそれぞれの症状には関連性がない場合もあります。

反対に、共通する遺伝的な因子を共有していることにより複数の方に症状が見られる場合もあります。

まず可能な限りで結構ですので、症状のある親族の方の診断名、検査結果などを手に入れていただき、遺伝について詳しい知識を持つ臨床遺伝専門医、認定遺伝カウンセラーに相談なさることをお勧めします。

Q35. 不妊治療のステップアップとはどのように進めていくのでしょうか?

 ステップアップというのは、

① タイミングが合っていないだけなのかな? 排卵日を確認することで受精の確率を上げるタイミング法

② 精子と卵子が出会っていないのかな? 精子をより卵子の近くまで届けて受精の可能性を上げる人工授精

③ 精子と卵子を体外に取り出し、確実に受精、胚分割が始まったことまで確認したうえで子宮に戻してあげる、体外受精、顕微授精

このように、どこに問題があるのかということを探っていくということです。

ステップアップにつれて、自然に近い治療からより人為的な方法になり、体への負担も費用もより大きくなります。

どの方法も、何回くらいまでは繰り返すと累積妊娠率は上がるがそれ以降は妊娠の確率があまり上がらないという事が統計的に調べられていますので、1つの方法をある程度の期間試したら次のステップに進むことがすすめられます。

ステップアップのスピードは年齢、患者さんの状況により異なりますが、ご本人とパートナーの方が納得して治療を進めていくことが一番大切なことです。

Q34. 不妊治療の成功率と年齢の関係は?

生殖補助医療(ART、体外受精+顕微授精)の治療開始周期あたりの生産率(児が生きて産まれる率)は、32歳ぐらいまでは約20%。33歳を超えると徐々に下降し(1年ごとに約1%)、37歳からは下降率も急激(1年ごとに約2%)です。39歳では11.5%ですが、40歳では9.3%、44歳で1.8%と40歳を超えると生殖補助医療での生児獲得もかなり厳しくなります。

妊娠後の流産率も、33歳ぐらいまでは約15-19%で推移しますが、34歳から徐々に上昇し37歳ぐらいからは急激な上昇となります。39歳で30.6%、40歳で33.6%、43歳で49.3%となってしまいます。

可能ならばより若い時期に治療を受けることは大切です。

Q33. 子供の障がいが心配です。防ぐ方法はありますか?

 最近出生前検査の話題はメディアに取り上げられることが多くなりました。

妊娠した場合には検査についてのお知らせが渡されるようになりました。

赤ちゃんの染色体の数的異常についての心配が増えているかと思います。

出生前検査で陽性になった場合の妊娠中断、PGT-Aで異数性胚の移植を避けることで、染色体の数的異常をもつ子の出産を避けることはできます。

子供の障がいの大部分は検査ではわからない病気です。その中には非常に重篤な症状を持つものもあります。

生まれてくる赤ちゃんが何らかの病気をもつ可能性があるという事を親として覚悟しておいていただくことは大切なことです。

心配な場合一人で悩まず、専門家にご相談ください。

Q32. 不妊治療が必要かどうかはどのように判断するのですか?

 健康な男女が妊娠を希望し、避妊をせず夫婦生活を営むと一定期間内に大多数の方が妊娠します。しかし一定期間を過ぎても妊娠しない場合、自然に妊娠する可能性は低くなるため、不妊症と診断します。日本産科婦人科学会ではその期間を1年と定義しています。

年齢が高い場合は、より早期に検査と治療を開始すべきです。また、不妊にかかわる身体的要因がある場合には早期の治療開始が必要です。

まずは早めに不妊につながる要因があるのかないのか検査を受けたうえで、いつから治療をするべきなのかの判断をしていただきたいです。

Q31. プレコンセプションケアとは何ですか?

プレコンセプションケアは、若い男女が将来のライフプランを考えて、日々の生活や健康と向き合うこと。

早い段階から正しい知識を得て健康的な生活を送ることで、将来の健やかな妊娠や出産につながり、未来の子どもの健康の可能性を広げます。

自身の体を知る、生活習慣を見直す、必要な検査やワクチンを打つ、自身の人生プランを立ててみる、など始めてみてはいかがでしょうか。

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Q40. 精子の状態が非常に悪いと診断されました。遺伝学的な検査を受けるべきでしょうか?

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