「不妊治療は思い立ったら即行動を」の稿で妊娠の適齢期は25歳から35歳と言いました。
図1.は20~24歳を100%とした場合の妊孕性(妊娠する力)の低下を示すグラフです(日本生殖医学会ホームページより)。自然妊娠のしやすさを示します。
図2.の緑の線は体外受精治療後の出産率を示しています(日本産科婦人科学会ARTデータ)。35歳では出産率が約20%ですが、35歳を過ぎると急激に下がっていく。35歳を過ぎると体外受精治療をしても妊娠は難しくなるという事がおわかりいただけると思います。
図1.女性の年齢と妊孕力の変化
図2.体外受精後の妊娠率・生産率・流産率 2021
35歳を過ぎて結婚した、あるいはそろそろ子供が欲しいと考えた、という場合に、まず自然妊娠で様子を見ようと自己判断で時間を使ってしまうのは非常に危険です。専門家に相談し、確認のための検査などを受けたうえで、自身にあった計画を立て、専門家に伴走してもらい、経過を見極めながらステップアップして、出産というゴールまでパートナーと二人でたどり着く、妊娠計画の効率化をお勧めします。