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オンライン遺伝カウンセリングルームジーヌ代表。日本で唯一認定遺伝カウンセラーと生殖医療相談士、両方の資格を持つカウンセラーです。長年不妊治療クリニックで遺伝カウンセラーとして多くの患者様の相談をお受けしました。 現在は、不妊治療患者さんのためのオンラインカウンセリングルームジーヌを主宰しています。 特に、PGT-A・PGT-SR検査に関しては、日本産科婦人科学会の認定制度の発足以前より、PGTを希望されるカップル(ご夫妻)延べ5,000組、10,000名にカウンセリング、さらに、PGTの結果として検出されるモザイク胚の移植についての相談も1000件以上受け、多くの健康なお子さんの誕生のお手伝いをさせていただいております。

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2025/01/26

Q3. PGTを受けるのには条件があるのでしょうか?

 PGT検査は日本産科婦人科学会の決めた条件を満たす患者さんに行われています。

検査の対象

§   PGT-A   

     反復する体外受精胚移植の不成功の既往を有する不妊症の夫婦反復する死流産の既往を有する不育症の夫婦 

§   PGT-SR   

     夫婦いずれかの染色体構造異常(均衡型染色体転座など)が確認さている不育症(もしくは不妊症)の夫婦

§   PGT-M  

     夫婦の両者またはいずれかが,重篤な遺伝性疾患児が出生する可能性のある遺伝子変異または染色体異常を保因する場合に日本産科婦人科学会による厳正な審査を経て行われる。

Q2. PGTにはどのような種類がありますか?

 PGTは以下の3種類に分類されます。

§   PGT-A(着床前胚染色体異数性検査:Preimplantation genetic testing for aneuploidy

   女性の年齢の上昇につれて増える染色体の異数性を調べる検査


§   PGT-SR(着床前胚染色体構造異常検査:Preimplantation genetic testing for Structural Rearrangement

カップルのどちらかが転座、逆位などの染色体の構造異常の保因者である場合に起こる染色体の部分的不均衡を調べる検査


§   PGT-M(着床前胚染色体異数性検査:Preimplantation genetic testing for Monogenic/Single gene defect

夫婦の両者またはいずれかが,重篤な遺伝性疾患児が出生する可能性のある遺伝子変異または染色体異常を保因する場合に重篤な症状を持つ児の出生を避ける目的で行われる検査

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Q20. PGT-Aを受けることで予想外のことがわかることがあると聞きました。何ですか?

 複数の胚の PGT-A をした時に、何個かの胚でいつも同じ染色体の同じ位置に染色体量の増減がみられ、「カップルのどちらかが転座保因者であることが疑われます。ご夫妻に染色体検査を受けていただくことをお勧めします。」との結果が返ってきて、転座保因者であったという思いもかけなかった事...

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