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オンライン遺伝カウンセリングルームジーヌ代表。日本で唯一認定遺伝カウンセラーと生殖医療相談士、両方の資格を持つカウンセラーです。長年不妊治療クリニックで遺伝カウンセラーとして多くの患者様の相談をお受けしました。 現在は、不妊治療患者さんのためのオンラインカウンセリングルームジーヌを主宰しています。 特に、PGT-A・PGT-SR検査に関しては、日本産科婦人科学会の認定制度の発足以前より、PGTを希望されるカップル(ご夫妻)延べ5,000組、10,000名にカウンセリング、さらに、PGTの結果として検出されるモザイク胚の移植についての相談も1000件以上受け、多くの健康なお子さんの誕生のお手伝いをさせていただいております。

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2025/02/09

Q27. 43歳、流産を経験しました。PGT-Aで防げるでしょうか?

43歳の方でしたら胚盤胞の染色体異常率は80%以上となりますので、PGT-Aで流産を防げる可能性は十分あると考えます。ただし、移植可能な胚を見つけるのは難しいかもしれませんが、移植する必要のない胚の移植を避けることで、時間を大切に使える可能性はあります。 

Q26. 35歳、流産を繰り返しました。PGT-Aで防げるでしょうか?

35歳の方ですと、流産の原因が染色体の数的異常ではない可能性も十分あります。他の要因がないか、カップルの染色体検査を含めて不育症などの検査を先になさることをお勧めします。再度流産をするようなことがありましたら、赤ちゃんの染色体検査をされることをお勧めします。もし赤ちゃんに染色体の異常があれば、PGTで同じ流産を繰り返すことを避けることは可能です。

Q25. 35歳、胚盤胞を2回移植しましたが着床しません。PGT-Aを受けるのが良いでしょうか?

35歳の方ですと通常胚盤胞の70%くらいは染色体正倍数性だと考えられますので、原因はほかにある可能性が有ります。PGT-Aよりは不育症、着床不全などの検査を先にしてみるのが良いかもしれません。それでもうまくいかない場合にはPGT-Aを受けて、少なくとも染色体の数は正常な胚を移植してみたらどうなるかと確認することも役に立つかもしれません。

Q24. 43歳、胚盤胞を2回移植しましたが着床しません。PGT-Aを受けるのが良いでしょうか?

年齢的には染色体の数的異常胚の割合は高いですので、PGT-Aで移植回数や流産の可能性を減らすことで精神的、身体的負担を減らすことができる可能性が高いです。

2025/01/30

Q12. PGTはどのような場合に効果がありますか?

 まず体外受精(IVF)を行ってその結果出産に至らなかったという場合にIVFを続けようと思うのならば、PGT-Aをすることで負担が軽減できる可能性があります。

また、カップルが転座保因者である場合には流産、死産、病気のお子さんが生まれる可能性を軽減することができる場合が多いです。

2025/01/26

Q3. PGTを受けるのには条件があるのでしょうか?

 PGT検査は日本産科婦人科学会の決めた条件を満たす患者さんに行われています。

検査の対象

§   PGT-A   

     反復する体外受精胚移植の不成功の既往を有する不妊症の夫婦反復する死流産の既往を有する不育症の夫婦 

§   PGT-SR   

     夫婦いずれかの染色体構造異常(均衡型染色体転座など)が確認さている不育症(もしくは不妊症)の夫婦

§   PGT-M  

     夫婦の両者またはいずれかが,重篤な遺伝性疾患児が出生する可能性のある遺伝子変異または染色体異常を保因する場合に日本産科婦人科学会による厳正な審査を経て行われる。

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