自己紹介

オンライン遺伝カウンセリングルームジーヌ代表。日本で唯一認定遺伝カウンセラーと生殖医療診断士、両方の資格を持つカウンセラーです。長年不妊治療クリニックで遺伝カウンセラーとして多くの患者様の相談をお受けしました。 現在は、不妊治療患者さんのためのオンラインカウンセリングルームジーヌを主宰しています。 特に、PGT-A・PGT-SR検査に関しては、日本産科婦人科学会の認定制度の発足以前より、PGTを希望されるカップル(ご夫妻)延べ5,000組、10,000名にカウンセリング、さらに、PGTの結果として検出されるモザイク胚の移植についての相談も1000件以上受け、多くの健康なお子さんの誕生のお手伝いをさせていただいております。

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2024/04/23

不妊治療は思い立ったら即行動を

 

日本では40%の夫婦が不妊を心配したことがあり、4組に1組の夫婦が不妊治療を受けています。

なぜこんなにも多くの夫婦が治療を受けなければならないのでしょうか? 大きな要因は出産を希望する方の年齢が高いということです。

女性の妊娠適齢期は25歳から35歳です。その年齢を過ぎると何らかの補助が必要になります。不妊治療の成功率は年齢に伴って低下していきます。どんなにお金をかけて高度な治療を受けても40歳以上の方の治療成功率は10%以下です。

1日でも早く行動を起こすことが大切です。

「私は見た目も若い、体力もあり健康に自信があるから体はきっと若いはず」と話される方がいますが、自然の準備した人生のプログラムを覆すことはできません。残念ながら、妊娠力は年齢相当です。

ですから、躊躇している余裕はないです。年齢がまだ若いからとか、健康だから大丈夫なはずと行動を起こさないでいると、いざ出産しようと思ったときには間に合わなくなっている可能性ありますよ。

年齢が高くなっていざ検査したら問題が見つかったとなっても、有効な選択肢は限られてしまいます。まず、何らかの妊娠しにくい要因はないのか夫婦で検査だけでも受けてみましょう。何か見つかれば、それに対応する手段を考える必要があるし、特に何もなければ年齢相当の時間的余裕はあるということがわかりますね。

ただし、妊娠出産は計画通りにはいかない、実際に出産できて初めてうまくいったといえるものだと考えていただくことは重要です。

卵子や受精卵を凍結したから大丈夫という保証は全くありません。「子供は複数欲しいので、まず受精卵を確保したいです。何個染色体正常胚を凍結すれば2人目まで出産できますか?」という質問をよく受けます。「何が原因で妊娠できないのかはわかりません。いくつ保存しておいても一つもうまくいかないこともあります。予定は立ちません。まず一人目を目指しましょう。」とお答えしています。

自身が治療を受けてみて、自身の結果を見ながら次の選択を考えていくことは大切です。

2024/04/19

不妊治療の実績

 昨日の読売新聞朝刊に「主な医療機関の不妊治療に実績(2022年)」という表が載りました。

読売新聞が高度な不妊治療を行う施設として日本産科婦人科学会に登録された617施設に、22年の診療実績などを調査し、198施設(回答率32%)から回答を得、体外受精の胚移植80件以上の施設を掲載したというものです。

この表が実態を把握できているものなのか? そうではないですね。この表に多くの有名なクリニックの情報は出てないです。回答しなかったということですね。

私は神戸の大谷レディースクリニックで昨年まで10年間以上遺伝カウンセリングをしていました。当時大谷レディースは日本で唯一多くの着床前検査(PGT-A、PGT-SR)の実施を公表しているクリニックだったので、全国から患者さんが検査を受けたいと来院されました。PGTを受ける前には必ず夫婦で遺伝カウンセリングを受けていただくということになっていましたので、5000組以上の患者さんと話したということになります。患者さんの話からどこのクリニックでどんな治療をしているのか把握しています。千差万別、信じられないくらいピンからキリまで色々です。

PGTを受けるにも、高度生殖医療を受けるのにも、実施施設の技術力が結果に大きくかかわってきます。各クリニックの実力を患者さんが把握して受診施設を選ぶことができる仕組みを作ることが必須だと思います。今の仕組みではクリニックの実態は患者さんにはわからない。

高度生殖医療の実施状況はすべて産科婦人科学会に報告する義務があるのですから、患者さんのための学会なのであれば、各クリニックの治療結果を明示するとともに、日本の生殖医療の水準を上げるために力を発揮してほしいと考えます。

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